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『部屋の畳数だけでエアコンを決めてはいけない』 By中西 2025.07.08
環境省のHPを見るとエアコンの使い方について
エアコンは最も一般的な冷暖房機器として、多くの家庭で広く使用されています。環境省では、快適性を損なわない範囲で省エネルギーを目指すために、室温を夏季28℃、冬季20℃とすることを推奨しています(設定温度ではありません)
と書かれています。
何年前だったでしょうか。
エアコン設定温度を28℃で省エネすることが良いとされた時期がありました。
ある時、役所に住民票を取りに行った際、あまりの暑さで驚いた記憶があります。
役所の人曰く設定温度を28℃にしているとか⤵
あの時はきっと、28℃という言葉だけが独り歩きしてしまったんですよね。
最近は、どこの公共施設も涼しくなっていますね。
今は命に係わる暑さですから室内では省エネよりも涼しさを重視しないといけなくなってきました。
環境省の室温が28℃推奨案ですが・・・
もちろん人の感じ方は千差万別ですが、私は湿度が50%位だと28℃で十分快適に感じます。
さて、今日はエアコンを購入する時の目安のお話です
今日は、エアコンについてこんな記事↓を日経XTECHで見つけましたのでご紹介します。
エアコンを購入した経験がある人は多いでしょう。
日本冷凍空調工業会によると、家庭用のルームエアコンは、国内で年間約930万台が出荷されています(2024年)。
エアコンのカタログを見ると、詳細な付加機能や取り付ける部屋の畳数表示などがびっしりと書かれています。
ただし、畳数表示は木造と鉄筋コンクリート造くらいの分類で、しかも「暖房:6~7畳」のような表記にとどまります。
これらは、どのメーカーのカタログを見ても共通です。
実際には、木造あるいは鉄筋コンクリート造といっても、戸建て住宅か集合住宅かで状況は異なります。
仮に集合住宅なら、上下左右が何部屋に囲まれているのか、断熱性能はどのくらいか、気密性能はどのくらいか、主たる窓はどちらを向いているのか、などの違いがあります。
これらの違いによって、同じ畳数でも必要な暖房能力に5倍ほどの差が出ます。
冷房に関しては、窓がどの方位にどれだけあるのか、庇があるのか、西日が隣家などで遮られているのかなどによって異なります。
暖房も冷房もこれだけ不確定要素が多いにもかかわらず、畳数表示が一般例として通用しているのは、驚くべきことです。
この畳数表示は、1964年に制定されてから一度も変わっていません。
しかも、当時の無断熱住宅に合わせてQ値(熱損失係数、住宅の熱の逃げやすさを示す数字で大きいほど熱が逃げやすい)20を目安に表示しています。
この60年間で住宅の断熱性能や気密性能は大幅に向上したのに、畳数表示と必要能力の関係は見直されていないようです。
年間930万台ものエアコンが適切な負荷計算をしなくても売れているが故の「触れてはならないタブー」のように思います。
驚きの事実ですね!
エアコンの効きは畳数よりも家の性能によって決まると言っても過言ではないように思います。

エムアンドエー設計工房の家では
6畳用のエアコン1台で家中が快適に暮らせます。
ただし、西日がガンガンに当たる窓には遮熱カーテンは必須ですし、雨が降る湿度の高い日は除湿機で湿度を下げる必要性があります。
又日中、人がいない時は部屋を閉め切らず、ドアを開けてオープンにしてどの部屋にも空気が流入するように暮らすことで温度むらがなくなります。
高気密 + 高断熱 + ちょっとした工夫 で
真夏の寝室も熱帯夜という言葉はまったくあてはまらず快適に熟睡出来ます。
お風呂上りの洗面所も暑くないので、お風呂から出たとたんに汗をかくなどといったことはありません。