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『夢のマイホームは夢で終わる時代に突入か?』 By中西 2025.10.28
『ZEH改め「GX ZEH」に、省エネ性能を引き上げ蓄電池を要件化』
経済産業省は、戸建て住宅向けの「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」と集合住宅向けの「ZEH-M(ゼッチ・マンション)」に求める省エネ性能を引き上げ、名称も改める。それぞれ「GX ZEH」と「GX ZEH-M」とし、2027年4月以降に適用する。経産省が25年9月26日に発表した要求水準や設備要件などを読み解く。

政府は50年に住宅ストック平均でZEH水準の省エネ性能を確保する目標を掲げている。従来より性能が高い「GX ZEH+」などを定義して住宅の省エネ性能を引き上げる。
戸建て住宅向けにはこれまで『ZEH』、Nearly ZEH、ZEH Orientedといったランクがあった。
新たな定義では、要求水準の高い順に「GX ZEH+」「GX ZEH」「Nearly GX ZEH」「GX ZEH Oriented」とする。例えば最上位の「GX ZEH+」は、外皮を高断熱化した上で高効率な省エネ設備を備え、再生可能エネルギーなどで年間の1次エネルギー消費量をマイナスにした住宅と定義している。「GX ZEH Oriented」は多雪地域と都市部の狭小地に建築された住宅に限る区分だ。
いずれについても、外皮性能は断熱等性能等級6、再エネなどを除いた1次エネルギー消費量の削減率は「35%以上」を満たす必要がある。さらに「GX ZEH+」の場合は再エネ込みで115%以上、「GX ZEH」では再エネ込みで100%以上115%未満、「Nearly GX ZEH」なら再エネ込みで75%以上100%未満の水準を確保しなければならない。
新たに2つの設備要件も設けた。1つは高度エネルギーマネジメントの導入。HEMS(住宅エネルギー管理システム)で発電量を把握し、冷暖房設備や給湯設備を制御できるようにすることを条件とした。もう1つは定置用蓄電池の導入で、「GX ZEH Oriented」以外は導入が必須だ。充電量と放電量を制御できることも条件とした。

経済産業省によると家庭用太陽光発電の自家消費率は30%程度で推移している。戸建て住宅の認定にHEMSや蓄電池などの設備導入を要件に加えることでエネルギー自給率の向上を目指す。
この他、駐車スペースがある戸建て住宅については、EV充電設備やV2H(Vehicle to Home)充電設備の導入を検討するに当たって必要な情報を、建築士が建て主に説明することを推奨事項とした。
ちょっと物申したい!
省エネ性の高い住宅を建てれば寒さ暑さに悩まずに快適に暮らせ、光熱費も下がり、良いことづくめのようですが、一つ大きな問題があります。
それは、省エネを求めれば求めるほど建築費が高くなるということです。
建売住宅は性能の低い家を作っているのはなぜでしょう。
答えは、性能の高い家は建築費が高くて売れないから。
性能の低い住宅を建設することは消しって良い事ではないと思いますが、高い省エネを追求すれば家を建てること自体が難しくなってしまいます。
それでなくても物価高騰で建築費は大幅に上がっています。
国が定めた省エネ住宅の名称や指針はどのようなものがあるでしょか?
今年、2025年令和7年に突如現れた“GX志向型住宅”
など、ざっと考えただけでもこんなにたくさん・・・
このように色々な省エネ住宅が次から次へとお目見えしています。
GX志向型住宅が出来て1年も満たないうちに“GX ZEH”と名称を改め、蓄電池を乗せるのが要件に加わり、又建築費が上がります。
ZEH住宅や長期優良住宅だって一般的な住宅よりは建築費は高く、GX志向型住宅はそれよりももっと建築費が上がります。
今度はその上を行く“GX ZEH+”ですか。
恐らくですが、“GX ZEH+”や“GX ZEH”住宅には補助金が出ると思います。
今回もGX志向型住宅の補助金に対する募集はあっという間に埋まってしまいました。
しかし、GX志向型住宅以外の長期優良住宅やZEH住宅は補助金が少なくなってしまったため募集が集まらず、予算がだぶついている状態です。
いつものことですが、補助金が減ったり、無くなったりすると魅力がなくなってしまうのです。
“ZEH住宅”について調べてみると経済産業省自然エネルギー庁HPでは2014年に閣議決定した「」エネルギー基本計画で2020年までに目標的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEHを目指すと定められました。
と書かれていました。
果たして2025年今年の時点でZEH住宅の家がどれくらい建っているのでしょうか?
“ZEH住宅”ですらままならぬ状態なのに、今度は「GX ZEH+」「GX ZEH」ですか。
取り敢えずは“ZEH住宅”を目指してはいかがでしょうか。
どんなにか性能の高い住宅があったとしてもお金がなくては建てられないのです。
ちなみに、エムアンドエー設計工房の体感ハウスはあえて“ZEH住宅”ではなく“認定低炭素住宅”で作っていますが、6帖用のエアコン1台で夏も冬も快適に過ごせます。















