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GX志向型住宅の意義とその特徴
今年度の2025住宅省エネキャンペーンでは新しく「GX志向型住宅」という分類が登場しました。
GXとは、グリーントランスフォーメーションの略で環境保護や持続可能な開発を推進するための取り組みを指します。具体的には、企業や社会が持続可能なエネルギー源への移行、カーボンニュートラルなどの技術の採用、廃棄物削減、そして生態系の保護などが含まれ、このコンセプトは、地球環境への負荷を低減するという事。
意味はわかりますが、正直「なんだこれ?」という感じです。
と、まあ愚痴っていてもしかたないので具体的に意義や特徴についてご説明します。

GX志向型住宅の意義
(1) 地球環境への貢献
GX志向型住宅は、温室効果ガスの排出を削減し、地球温暖化対策に貢献します。また再生可能エネルギーを活用し、住宅のライフサイクル全体での二酸化炭素(CO2)排出量を心がけ、また、環境に優しい建材を使うことで、資源の枯渇を防ぎ、森林保護や生態系の維持にもつながります。
(2) エネルギーコストの削減
エネルギーの自給自足を目指すことで、電気料金の削減が可能になります。 特に、電力価格のさらなる高騰が想像される中、GX志向型住宅は長期的な経済的メリットをもたらします。売電することで収益を得る事も可能であり、エネルギーを効率的に活用することで家計の負担を軽減できます。
(3) 災害時のレジリエンス向上
近年、自然災害が多くなっています。災害時での‘太陽光発電システム’や‘蓄電池’などの再生可能エネルギーの活用。そして当然、高い次元での‘省エネ性能’。また地震対策として‘耐震’や‘免振’、‘制震’などの地震に強い構造を持つなどのレジリエンスの向上に寄与します。
*レジリエンスとは、困難や危機に直面したときにしなやかに適応し、回復する能力や力を意味します。
(4) 健康で快適な住環境の提供
高断熱・高気密設計により、温度差の少ない快適な室内環境が実現されます。これにより、ヒートショックなどの熱ショックのリスクを軽減し、特に高齢者にとって安全な居住空間を提供できます。換気の導入により、室内の空気質を向上させ、アレルギーや呼吸器疾患のリスクを軽減します。
(5) GX社会の推進と普及
GX志向型住宅の普及は、社会全体の脱炭素化を促進し、GX社会の実現に貢献します。
GX志向型住宅の特徴
(1)再生可能エネルギーの活用
GX志向型住宅では、太陽光発電や風力発電、地熱エネルギーなどの再生可能エネルギーを積極的に導入します。 既に太陽光発電システムは一般的に普及しており、蓄電池と合わせ、またエネルギー管理システム(HEMS)を導入することで、家庭内のエネルギー利用を最適化し、電力の無駄を削減します。
(2) 高断熱・高気密の建築設計
住宅の断熱性能と気密性能を向上させることで、冷暖房エネルギーの消費を大幅に削減できます。 高性能な断熱材や二重・三重ガラスの窓を採用し熱を遮断する事で、快適な空間が出来、夏は涼しく冬は暖かい住まいを実現し、エネルギー効率を高めます。
(3)スマート技術の活用
GX志向型住宅では、将来を見据えたIoT技術を活用したスマートホームシステムを導入する事が可能で、照明やエアコン、給湯システムなどをAIによって最適に制御し、エネルギー使用の無駄を省きます。また、電気自動車(EV)とのにより、家庭用電力としての利用や、余剰電力連携の売電なども可能です。
(4)環境負荷の少ない建材の使用
持続可能な住まいを実現するために、リサイクル材や自然素材を活用した建材を使用する事で、木材の適切な利用や低VOC(揮発性有機化合物)の塗料を塗ることで、環境負荷を軽減し、住む人の健康にも配慮した設計が求められます。
(5) 水資源の有効活用
GX志向型住宅では、雨水の再利用や節水型設備の導入が推奨されます。 特に、雨水タンクを設置し、庭の散水やトイレの洗浄水として利用することで、水資源の浪費を確保しますまた、高効率な給湯システムや節水型シャワーヘッドを採用することで、水の使用量を削減し省エネルギーに貢献します。
GX志向型住宅を建てると
2025住宅省エネキャンペーンでは、GX志向型住宅を新築すると全ての世帯を対象に160万円の補助金が出ます。

GX志向型住宅の建築要件は、、、、
- 断熱等性能等級が6以上である事
断熱等級6は、2022年10月に新設された、HEAT20のG2レベルの基準を満たす断熱性能を示し、そのレベルは、1、2地域で冬の室温がおおむね15度、その他の地域でおおむね13度を下回らないという基準です。
私たちの地域である6地域では、外皮平均熱貫流率UA値で0.46、ηAC値で2.8とされます。
- 再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「35%以上」
その通りで太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量を35%以上(ZEH住宅では20%以上)削減しなければなりません。
これは外皮平均熱貫流率を含めた省エネ計算に置いて得られるBEIという数値の事で、35%以上削減するという事はBEIが0.65以下にする事を意味しています。
- 再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」*1、*2
これは上記の一次エネルギー消費量計算において、太陽光発電システムなどの創エネを含むことで100%以上の削減を必要とします。これはZEH住宅と同じです。
*1都市部狭小地等の場合に限っては再生可能エネルギー未導入でも可。
(ZEH OrientedでもOK)
*2寒冷地等に限っては75%以上でも可
(Nearly ZEHでもOK)
となっています。
キャンペーンでは、子育て世帯などに限りますが、長期優良住宅で80万円、ZEH水準住宅で40万円の補助金が出ます。
ご自分の状況に併せて、高水準な住宅会社を選んで建築されるといいですね。