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2025住宅省エネキャンペーン始まる
政府は2050年までのカーボンニュートラルの達成に向けて本年11月22日、「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」を閣議決定しました。
その一環として2025年度から申請受付が開始される「高水準の省エネ住宅の新築」への補助金が制定されています。(3省連携)
この制度は従来のZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)水準を上回る性能を持つGX志向型住宅(グリーントランスフォーメーション)に対して世帯の区別なく160万円を補助します。
このGX志向型住宅という耳なじみのない住宅名称ですが、具体的には従来型の住宅に比べてエネルギー消費を35%以上削減する性能を求められるだけでなく、再生可能エネルギー(太陽光発電システムなど)を活用して消費エネルギーを実質ゼロにする事を目指した住宅で、高性能な断熱材や断熱窓、高効率な給湯器の設置が求められるほか、太陽光発電システムや蓄電池などの設備も必須条件になります。
また前回までの補助事業と異なるのがGX志向型住宅での補助金対象の世帯が「すべての住宅」となり、いままでの「子育て世代」に限定されていない点が大きく異なります。
この点は以前から私も子育て世代に絞るのはおかしいと考えていたのでいい方向に向いていると思っています。
それでも今回も「子育て世代」の場合、GX志向型住宅が無理でも長期優良住宅では最大100万円、ZEH水準住宅では最大60万円があります。
・・・・という事は、子育て世代以外の世帯の場合、GX志向型で建築出来なければ恩恵はありません。つまり子供のいない世帯や子育ても一段落(子供がいても対象年齢から外れる)している世帯での新築に対しては、長期優良住宅やZEH住宅を建築しても‘補助金はありません’という事です。
このキャンペーンは2023年から施行されているのですが、弊社ではこの年から3棟(3世帯)連続で、この補助対象世帯に当てはまらないお施主様の住宅を建築してきました。
そのほとんどが長期優良住宅なので、とてももったいない話です。
まあ私が愚痴っても仕方がないのですが・・・・・。
またリフォームにおいても住宅省エネ2024キャンペーンと同じく省エネ改修での高断熱窓の設置や高効率給湯器の設置などで補助がありますので、引き続き家の断熱化を考えている方たちには朗報ですね。
現在、新築住宅では資材や建材の高騰により建築費が大幅に増えて、中々建築に至る世帯が減っている状況の中で補助金が得られるのはとても良い事なのですが、補助対象が更なる高みになってしまうとさらに新築住宅建築が減る可能性もあります。
そして来年4月からは建築基準法が改正され、いわゆる4号特例が廃止され構造規定の見直し、省エネ基準への適合義務などで現在でも‘わさわさ’しています。
*尚、今回の私のブログが編年最後のブログとなります。来年は1/14から堀担当のブログから再開しますのでよろしく お願いします。本年も弊社のブログをお読みいただき、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。