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省エネの知識 その1 by 宮崎
ここのところ毎日のように千葉県東方沖での地震が多くなっています。
気象庁からも今後ひと月程度で震度5弱くらいの地震があるかもしれないと報道されています。
関東でのおおきな地震が現実味を帯びてきています。
2000年までの建物は耐震性に安全とはいえないので、まずは耐震診断を受けて自分の家のレベルを知る事をお勧めします。
さて今回からは、省エネの知識と題して改めて断熱性能や気密、暖冷房などのお話をしてゆきます。
初回は‘外皮平均熱貫流率(UA値)’です。
最近の建物性能はこのUA値と冷房期の平均日射熱取得率ηac値(イータ・エーシー)で語られています。
新ためて外皮平均熱貫流率、UA値とは、
建物内外温度差を1度としたときに、建物内部から外部へ逃げる単位時間当たりの熱量を外皮と呼ばれる屋根・外壁・床・窓などの外皮面積で除したもので、数値が小さいほど熱の出入りが少なく断熱性能が高いという事で、地域によって基準値があります。
次世代省エネ基準(1999年)以降は、熱損出係数Q値といい、この数値で断熱性能を図っていました。
このQ値は、建物内外温度差を1度としたときに、建物内部から外部へ逃げる単位時間当たりの熱量を床面積で除した数値で、1㎡当たりでの数値で、やはり数値が小さければ断熱性能が高いという事ですが、この計算は分母となる床面積が大きければ自動的に数値が小さくなるという弱点があり(一応、床面積が小さい場合は補正します)少し正確さに欠ける点がありました。
ですが私たちのような以前から省エネを進めてきたトップランナーは、この数値(断熱性)を出来る限り小さい家づくりをしてきました。
私たちの地域、5地域や6地域では0.87w/㎡・kとなっていて、これはH28省エネ基準で国が定めた数値で、来年度2025年からは省エネの義務化が始まりますが、基準はこの数値になるという事を覚えていてください。
そして最近ではこのUA値がYouTubeなどで一人歩きしているように感じます。
その最たるものがHEAT20というもの。次回は少しこの基準にも触れておきましょう。