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省エネの知識 その2 by 宮崎
今回はHEAT20についてです。
家を新築しようと考えている人たちはユーチューブやホームページなどで一度は見た事や聞いたことがあるでしょう。
このHEAT20は今では外皮平均熱貫流率の基準になりつつあり、数値だけを追い求めている傾向にあるようです。
そもそもその存在は2008年からあり、20という数値も「2020年を見据えて・・・」と記載されていたと記憶しています。
そしてこの指標の意味は、熱損出や熱貫流率、断熱材の厚さ云々ではなく、より高い省エネを実現する事で得られる事で住宅(住まい)や生活がどうかわるのか?健康にどう結びつくのか?という事の提案だったと思います。
ですので、この中では各レベルでの暖房負荷や室温の変化など様々なデータがあり、各地域での特性を考えた地域補正も示されています。
とはいえ、簡単にいうと「断熱性能を高めると暖房に掛かる負荷が削減出来たり、暖房を消しても室温の低下が少なかったり、冷房の効きがよかったり」などの省エネの恩恵を受けられるわけです。
因みに弊社の住宅はこのHEAT20のG2レベルで設計/施工しています。
そして家庭用6帖エアコン1台で家中の暖冷房を行っていて、中西が居住している事務所を併設する湖北台体感ハウスも今年の冬も6帖用エアコンを暖房22℃設定で連続運転をしています。
外気温が0℃以下になってもどこの場所でも20℃を切る事はありませんし、気になる電気代は1月、2月共2.4万円でした。現在電気使用量は国の補助が入っていますが一般家庭の電気代とそん色ありませんし、オール電化なのでガス代や灯油代もありません。
また暖房を停めても温度低下は小さくてすみます。現在国の省エネ基準であるH28省エネ基準で温度低下は10.5℃、G1レベルで8.1℃、G2レベルでは7.2℃、G3になると5.0℃だったとガイドブックに記載がありますが、真冬に家の中でダウンを来ないと廊下を出てトイレに行けない・・・なんて事はないのです。
つまり、住宅を高気密高断熱にすると大きな暑さ寒さを感じずに健康的に過ごせるというのが結論ですね。
最後にHEAT20は、今後前進するであろうカーボンニュートラルを考えて‘次の20年先を見据えて’と変化しているようです。